グリーンランドの木材市場の現況(2018)

グリーンランドは国土の大半が北極圏に属し、主要産業は鉱物資源と海産物によってまかなわれているため、林業は決して盛んな地域ではありません。気候が非常に寒い地域でもあるため、1部の地域を除いては木材に適した林が少なく、その木材市場の現況は国際的には目立ったものではないのが実態です。
しかし古くから様々な日用品を製造する材料に自生する白樺やその他の樹木が利用されており、そりの材料や簡易的なログハウスの材料に使用されていました。現在でもこれらの木材を利用して自らの住宅を建てる人も多く、対外的にはあまり生産はされていませんが日常的なものを製造する材料としては古くから利用されてきた経緯があります。
この地域は気候的に非常に寒さが厳しく、断熱効果の高い材料が住宅の建材には好まれるため、目の詰まった木材が非常に重宝される傾向にあります。これに対しては寒い時期に自生する白樺などの木材は非常に適しており、また非常に強度が強く堅牢であることから住宅の建材に広く用いられてきました。非常に量は少ないのですが1部が海外にも輸出されており、洋風建築の材料に使用されているものもあります。良質な木材を生産すると人気が高まっているのです。
グリーンランドと日本は海産物の取引が非常に多く、また1部の鉱物資源も輸入していることから非常に経済的に店着な関係にあります。そのため代理店を通じて1部の木材も特産品として輸入している経緯があり、日本でログハウスを建てる場合などの材料に利用されることも近年では非常に増えています。そのため世界的な規模としての木材市場の現況は決して芳しくないものですが、徐々にその輸出量を増やしている傾向があり、計画的に白樺などの生産を行おうとする風潮も見られます。そのため貴重な木材を生産する国という意味で徐々にその重要性を増しており、将来的には木材市場の重要な役割を担う地域に発展することが期待されています。

 

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