フランス領ポリネシアの木材市場の現況(2018)

フランス領ポリネシアは観光産業やフランス本土からの援助、輸入によって支えられています。
自然が豊富なので農業や漁業、林業でも有名です。
木材市場の現況も良好でポリネシアの農業学校では各地から集まってきた生徒が農業や林業、牧畜の勉強をしています。
木材ではココナツ材が有名です。
ココナツ材はポリネシアから熱帯アジアが原産で建材や家具材、工芸品など様々な用途に使われています。
一見するとマホガニーに似ていますが、マホガニーに比べると光沢が少ないです。
年輪や枝を持たず、幹の外縁部は高密度で硬くなっています。
シリカの含有量が多く柔軟性があります。
ココナツ材はインテリア材としても需要があり、窓枠など一般的な構造用途にも使われます。
低密度のココナツ材は独特の美しい木目を活かして内装材や家庭用品などにも利用されています。
適切なプロモーションを行うことで、国際市場でさらに需要を伸ばすことが可能です。
ヨーロッパではココナツ材を利用したフローリングや家具が人気を集めています。
ポリネシアは優れた木彫工芸でも知られ、お土産に購入して帰る観光客も多いです。
フランス領ポリネシアは5諸島で構成されています。
全体の領域をみるとヨーロッパよりも広く、観光客に人気が高いタヒチは5諸島の中のひとつの島です。
タヒチを訪れたい場合は、日本からタヒチまでの直行便が出ています。
新婚旅行先にタヒチを選ぶカップルも増えています。
フランス領ポリネシアの島には観光名所のない島もありますが、美しいラグーンと緑の木に囲まれているので大自然を満喫できます。
木材市場は活発というわけではありませんが、美しい花や木々を愛して守っている土地からは質の良い木材が産出されています。
品質の向上に加えてデザインを洗練させて森林保全を図ることで、より一層の発展が期待できます。
材料を供給するためには様々な技術的な問題がありますが、官民の協力によって速やかな問題解決が可能です。

 

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