カメルーンの木材市場の現況(2018)

アフリカ大陸をイメージすると砂漠地帯で植物がほぼ育たないと感じますが、実は砂漠はごく一部でその多くは山に降った水が地面に流れることで様々な木々が生い茂っています。実際にアフリカ大陸の住民の多くは、生い茂っている木々を活用して燃料や家財にすることで生活しているのです。アフリカ大陸で最も有名な国の一つであるカメルーンもその一つであり、カメルーンは海に面している国であるためその海風が運ぶ水分が大地を潤しているので砂よりも森林の方が多いのです。そのためカメルーンの木材市場は主にヨーロッパへの輸出産業として成り立っていたのですが、ただ現在の現況はあまり芳しくない状態になっています。その理由はいくつかあるのが、一番の要因は地球温暖化です。木材の中には杉のように油を含むものが多く、その油が空気中に気化し地球温暖化によって上昇した高温の気温の熱にあたると自然発火してしまいます。自然発火した日は周辺の木々に蔓延するので燃え広がりが広く、せっかく育った木々が無くなってしまいます。次に多いのが違法伐採であり、カメルーンはアフリカ大陸でも知名度が高い国であるため投資先としてヨーロッパだけでなく経済発展が著しい中国の進出が盛んになっています。しかし投資が盛んになりインフラをすると、その整備にとって邪魔になるので取る必要がないものまで伐採してしまうことが横行しているのです。そして違法とはいえ伐採した木々を木材市場に卸すことで外貨を稼ぐことに使われるので、やはり潤沢な資金が手に入ることに変わりないのでどんどん切り落としてしまいます。いくら海側で空気中の水分量が多く雨が降るといってもアフリカ大陸は自然が育ちにくいことに変わりがないのに、この温暖化と違法伐採によって急激に減少しています。もちろんマイナス面だけでなく、近年ではアフリカ大陸の未来を考える事業が日本を含む先進国で考えられるようになっているのです。そこで植物が育ちにくい環境でも大丈夫なようにバイオ技術を用いた栽培法が伝えられることで、すぐに結果が現れるというわけではないが環境が過酷な場所でも木々を植えて育てることができるようになっています。

 

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