台湾の林業人口の推移(2018)

台湾の林業人口は日本と同じように年々減少傾向で推移しているところが特徴的です。特に最近では、森林の減少が問題になっており、植林を中心に活動しているのです。また、若者の林業に関する関心も低下しているところも注意しなければなりません。台湾の若者のほとんどは、林業のようなブルーカラーの仕事を好まず、オフィスでデスクワークなどの事務作業を希望している傾向にあり、林業人口は減少しています。これらの問題を解決するために、政府は小学生からの林業に関する問題や環境の変化によって森林が減っている現実を授業で教えているのです。木が伐採されることにより、山の土砂崩れを防ぐことができなくなり、結果的に被害が拡大することを説明しており、授業の中には、実際に森林地帯に行って、植林をするなどの体験式の授業も存在しています。若者に対する就労支援に関しても、植林を中心とした林業の仕事を推奨しており、政府は国が管理するべきではないかという意見まで出てきています。環境保護のためにも、植林を中心とした林業の活動はこれからも徹底されていく傾向にあると考えられ、それと同時に人手不足を補うために、伐採などの作業を機械化するなどの対策も打ち出しているのです。最近では、ドローンを使用してどの場所が土砂災害の被害がひどくなるかを調べることが可能になったため、ピンポイントで確実に植樹をすることができるようになりました。台湾でも日本と同様にこのような業界の人口が減りつつあるので、資源の確保に影響しないように、機械化と効率化を政府主導で進めることが何よりも課題になると言われています。地域住民においても紙製品を無駄にしない等の環境意識への啓蒙活動を行っており、テレビのCMなどで、林業人口の減少問題や森林の減少についての問題を取り上げているのです。このようにして、政府が主導となり、国民全体で森林と林業を保護しようという考え方になっています。

 

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