韓国の林業人口の推移(2018)

韓国の統計庁によれば、韓国内の林業人口の推移は、第二次大戦後の就業率は高く総就業者に占める割合の60%以上を維持してきましたが、次第に下落していき現在では5%程度に落ち着いているとみられています。統計庁では農林水産業で水産と農業林業を一緒にして統計推計を出します。現在働いている人の数は25000人前後であると推計がたてられています。日本の林業人口は総務省統計局によれば48000人前後とされていますので、日本の約半分の人口比率であることになります。

 

日本も林業に占める割合は減少を続けており、現在は約5%前後と同様の傾向が見られますが、減少率は緩やかでした。日本は1950年ころの林業人口は40%程度だったのです。韓国の場合は、1970年ころより急速に就業構造が変化して落ち込んでいったという経緯があります。2000年ころには10%ほどにまで落ち込みそれからは緩やかに減少していき、2018年では5%ほどになりました。

 

韓国の総人口はIMFの推計が出ており、2018年は5166万人であるとされています。しかし、全ての人が就業している訳ではありません。総人口に対する就業者の占める割合は日本と同様に減少傾向にあります。日本も同様の傾向がありますが、林業では高齢化が進んでおり、平均年齢は50歳以上であると推計されます。農業や漁業などと同じように林業に就業している人の高齢化が進んでおり問題となっています。

 

韓国と日本の状況は似ていると言われますが、日本が2007年以降に人口減少に転じたのに対して韓国では人口増加を続けており、この傾向は2030年ころまで継続するとみられます。ただし、林業人口はこのままの傾向が続き、総人口に占める就業者の割合は緩やかに減少するであろうことが推測されています。また、就業者の高齢化も進んでいますが、林業人口の高齢化も落ち着くことはなく、このまま平均年齢は横ばいか、上昇していくものと考えられます。

 

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