愛媛県の木材市場の現況(2018)

愛媛県の木材市場の現況は良く言えば大きな変化はなく、悪く言えば依然として厳しい状況にあるといえます。
愛媛県を問わず木材市場は全国的に長らく厳しい状況が続いており、今後も大きく需要が増える見通しがないことから、多少の浮き沈みはあれども右肩下がりで推移していくことが予想されるだけに、大きな変化がないからと言って安心できる状態ではありません。

 

木材の需要というのはある時途端に完全になくなってしまうようなものでもありませんから、急激に落ち込むということも考えづらく、また木材市場の現況として底に近い所まできているということを考えると、現状に近い状態を維持しながらこれから先も緩やかに衰退しつつもすぐになくなってしまうものではないと言えます。
苦境に立たされながらも安定している状態を保っているとは言えますが、このままではジリ貧は必至であり次の手を打つことが求められる状況となっています。

 

愛媛県でも木材市場を活性化するための様々な取り組みは検討されてはいますが、木材の需要を大きく増やすことは難しいものとなっていて、なかなかこれと言った案が出ないのが現状です。
普通の木材の需要の伸びしろが少ないことから、品質を重視した方向に少しずつシフトをしていて、競争力のある木材を作り出そうと試行錯誤している段階です。
しかし、これらの試みは全国どこでもやっていることですから、なかなか愛媛県の木材市場の現況を改善するのにはつながらないものであり、苦労しているのが実情と言えるでしょう。

 

衰退していく産業を手をこまねいて見ているだけではありませんが、これと言った策がなくて衰退に歯止めをかけることができず、状況が改善しないというのはここ近年の動きであり、2018年も例年同様の課題を残す状況となっています。
愛媛県の木材市場の現況をわかりやすく一言で言い表すのであれば、ジリ貧という言葉につき他県と同様に抜本的な改革が望まれています。

 

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