群馬県の木材市場の現況(2018)

これは木材以外にも言えることなのですが、製品を商品化する工程で、コスト削減が必ず重要な要素になってきます。このコスト削減につなげるには材料の軽量化、加工工程の効率化等は重要な要素になるわけです。つまり木材市場で勝ち上がるには材料である木材がより軽量で加工しやすく強度がいいなどの要素を備える、より材料として優秀なものを提供できるものにすればいいわけです。ではそのような木材はどのような特徴があるのでしょうか?材料の強度を語るうえで、応力これが絡んできます。応力は外力を面積で割ることで出ます。また単位当たりの長さの伸び量をひずみといいます。その名の通り伸びを単位当たりの長さで割ることで出ます。またひずみは応力を弾力係数で割ることで出すことができます。この要素を式にして表すとe=pl/AEとあらわせます。eは伸びpは外力lは長さAは面積Eは弾性係数です。これがある一定の応力つまり許容応力を超えると物体は破断します。物理的な例で表すと木材に力を加えるとその部分が変形してその部分を伸びと考えます、その伸びがある一定の限度を超えると木材は破断するわけです。長さと面積は木材の要素として無視できます。つまりこの式で変数として考えられるのは弾性係数と応力だけです。式によると応力と弾性係数は比例の関係になり、弾性係数が大きいほど破断に必要な応力が大きくなりその物体は丈夫だといえるわけです。次に木材の種類についてです。弾性係数が大きい(主に総合的に方向は無視した)樹は針葉樹においてはアカマツ>エゾマツ>スギ、広葉樹においてはブナ>ミズナラ>キリとなっています。群馬県の現況の森林分布状況によるとあまり弾性係数のおおい樹林は分布していませんつまり全国的に見ると群馬県は木材市場においてそこまで盛んではないことが分かります。データを観てみると実際に群馬県の木材生産ランキングはそこまで高くありませんでした。

 

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