日本における木造建築数の推移(2018)

かつてに比べ建築技術が向上しているため、様々な素材を採用しても素材の差異によりデザインが左右されてしまうといった事が少なくなっており住宅建築における柔軟性が向上していますが、相変わらず日本国内にて建築される住宅の割合としては木造建築数が多いという特徴があります。
その割合は全体の割合でおよそ55%にもなり、55%という割合の中には鉄筋コンクリートや鉄骨で作られる集合住宅も含められているので、抽出して考えると日本の戸建てにおける木造建築数は極めて100%に近いと考えて問題ありません。
そもそも、今日においても木造建築数の割合がそれほどまで高く推移しているのには、日本という国ならではの特性が大きく影響しています。
日本国内には元来優れた質の木材が豊富にあったため、最も住宅建築において手に入れやすい材料であったという事が関係します。
しかも、日本ならではの神社仏閣が基本となり一般住宅に神社仏閣で培った技術が伝承されていったという事も相まって、日本での木造建築数はシェアの全てを占めるようになり、現代でも変わらぬ高い数値で推移されています。
もちろん、材料が豊富にあったとしても住宅建築において不適切であればこれほどまで高い値を保ち続けておらず、常に安定的に高い推移しているのは日本ならではの高温多湿な環境に長けているためです。
気温が高い上に湿度が高くても爽やかな室内空間にしてくれますし、鉄筋コンクリートのように湿度が高くて内部の鉄筋が錆びてしまうといった心配もありません。
加えて、木造建築は設計時に高い自由度が得られるといった強みもありますし、自由度が高い上に発生するコストは小さく抑えられるという魅力があります。
また、国の2つの機関が推進している木造建築数を尚一層増やしていこうとする法令が定められた事を受け、今後は木造建築数はますます増えて推移していく事は想像に難しくないですし、さらに良質な木材が供給されるようになります。

 

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