張家口市(中国)の木材市場の現況(2019)

張家口市は中国河北省北西部にある都市です。「北京の北門と呼ばれことがあります。北京の北に位置する万里の長城の主要な門の一つである大境門近くにあって、この地は北京の守りの上でも、あるいは北京を攻める場合も、非常に重要な場となっていると言われてきました。市の北部は高原であって、南部は洋河の谷間になっています。張家口市の市域部は清水河をはさんで両岸に広がっていて、東と西と北の三面は山に囲まれているところから、市街地は南北に細長い形状を示しています。張家口市から万里の長城の一部が眺望できることとなっております。張家口市の土地の内訳は、耕地が30%で牧草地が15%、そして森林が20%を占めているのです。とりわけ牧草地面積は河北省では二番目に当たっています。この牧草地のある地域は牧畜が主な産業となっております。張家口市には川や地下水が豊富で水資源に不自由はありません。全部で127のダムが建設され、それ以外にも地下水をくみ上げる施設などが完備していているのです。交通網には、北京市と包頭市を結ぶ鉄道だけでなく、高速道路ネットワーク建設が近年は急ピッチで進められています。これは河北省と内モンゴル、中国西北部、そしてモンゴル国と北京とを結ぶ重要度の高い交通手法であり、また軍事的な要地としての機能を十分に果たすことが求められております。張家口市で居住する民族は、圧倒的に多いのは漢族であるにしても、位置的に遊牧民族との境にあることから、民族構成は至って複雑多岐にわたっているのです。回族、満族、モンゴル族、チベット族、朝鮮族等々、30近い民族でもって構成されています。張家口市の産業は農業が主なものとなっています。とうもろこしやコーリャン・小麦などの農業区域と、牛や馬や羊などの牧畜業が活発な区域の境界にあって、食品製造産業や皮革、毛皮、毛織物産業が多く見受けられます。張家口市はインフラ整備に向かいつつあり、建設のための資材供給に血眼をあげているのです。その結果、木材市場は活気が出てきているのが現況です。

 

トップへ戻る