淮南市(中国)の木材市場の現況(2019)

日本は資源が乏しいイメージの国ですが、常習市や淮南市など中国の木材市場の需要を受けて日本産木材の輸出が急拡大しています。常州市は中国江蘇省の南部に位置しており、2千5百年の歴史を誇る街です。風光明媚な場所として知られており、名所や旧跡が数多く残っています。近年はモデル工業都市として指定されており、発展著しい都市の一つです。そうした背景もあって、住宅などに関する木材需要も伸びているわけです。大阪府高槻市や埼玉県所沢市と姉妹都市を提携しており、中国近代化の中でも工業が盛んになっています。特に紡績や軽工業、電子機械などの分野が目覚ましい発展を見せているわけです。

 

日本は現況の中国の木材市場において、一定のポジションを確保しています。ある意味で、日本は資源輸出国の立場になっていると言えます。中国の森林面積は世界有数ですが、国民一人あたりの面積はとても小さいのが実情です。木材の品質に関しては、日本のそれよりもかなり低いわけです。それゆえ中国は森林国家を名乗るには、遠く及ばない側面があります。それでも木材消費量は世界第二位を占めており、国外からの輸入に頼らざるを得ません。実際問題として国内の天然林に関しては、即時的な木材資源は殆ど残されていません。備蓄や植林は一定水準を維持しつつも、資源化には時間がかかるわけです。

 

中国政府は遼寧省や吉林省、黒竜江省の東北重点国有林の商業伐採を禁じています。同様に内蒙古自治区の森林伐採も禁じました。天然林の伐採は全面禁止されており、環境保護の立場を鮮明にしています。その流れから乱雑な伐採をしていた業者に対して、業務改善命令や営業停止を課しています。これらがダブルパンチとなって、木材原料の大幅な不足と値上がりにつながったわけです。中国の木材輸入は前年度比で15パーセント以上も伸び続けており、需要はますます加速しています。

 

一方の日本は森林面積が7割に及ぶ、森林国家です。森林資源の蓄積量も50億立法メートルに届かんとしています。計画的な植林によって、全体の約6割は人工林となっているわけです。

 

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