廈門市(中国)の木材市場の現況(2019)

廈門市の木材市場の現況は都市開発や富裕層の進出によって需要が高まっています。単純に材木などの素材だけでなく木材を使用して作られた家具製品などが非常に人気で、新品と中古を問わず高値で取引されている傾向にあります。廈門市では林業は殆ど行われておらず、林業の従事者も少ない傾向にあります。廈門市では林業ではなく、工場などで木材を加工する産業が中心です。生産されている家具は中国の各地だけでなく東南アジアを中心に輸出されています。木材の値段は上昇傾向にありますが、都市開発の遅れが生じているのでいつまでもこの値段の高騰が続くとは考えられないでしょう。更に近年では東南アジアを中心に中国で生産されている新品の木造家具ではなく日本製の中古の木造家具が人気で、低コストで家具を購入したい方には需要がありますが、木材の納品コストが高まってきている現状では低コストで家具を生産し続けることは難しくなります。そのため、廈門市では木材市場から別の産業を中心とした市場に転換しようとしています。以上のことから現況はあまり好ましい状況とは言えず、いずれは輸出の際に東南アジア諸国との低コスト化の競争が激化しそうです。低コスト化が急激に進行してしまうと、木材市場に充実している労働者への賃金が支払われず、結果的に市場が萎縮してしまうことも考えられます。そのためブランド化に舵を切らなければ失墜してしまう可能性が高いです。廈門市の木材市場は経営陣の木造製品のブランド化にかかっていると言っても過言ではないでしょう。ブランド化が進まない場合は諸外国からの木材製品の輸出が中心になる可能性も高いです。日本から製造された木造製品の販売なども可能になるでしょう。日本の家具製品は中国国民にとっては高価ですが富裕層を中心に人気になっており、一定のニーズがあります。そのため廈門市の生産している木造製品のブランド化が展開されない場合は日本の製品を輸出することになります。

 

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