香港特別行政区(中国)における木材市場の取引状況(2019)

香港特別行政区(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

香港特別行政区(中国)は多種多様な文化が入り混じっていて、北京や上海などの都市とは違った魅力があります。香港の木材市場を見ると、木材に関してはほとんど輸入に頼っています。香港は観光地として魅力があるので林業に力を入れる必要性がそこまで高くないです。観光で利益を上げることが出来るので、今まで林業に力を入れてこなかった側面もあります。木材の取引状況を見てみると、量よりも質を重視しているようです。香港は中国本土のように広い土地がある訳ではないです。人口が密集していて、日本の都市に近いような雰囲気もあります。大きい一戸建てを持つことが出来るのは本当に一握りであり、多くの人はアパートやマンションなどに住むことになります。香港は人口に対して面積が狭いです。これは頑張っても変えることが出来ない部分なので、そうなると高層のマンションなどが人気を集めます。香港の高層マンションは大きく分けて二つあり、木造のタイプは比較的家賃相場が安く、大衆向けに安い家賃設定になっています。ユニットバスが一般的で、バスタブは無くてシャワーのみというのも珍しくないです。限られたスペースを有効活用して生活をするスタイルを採用しているところが多いです。もう一方は富裕層向けでホテルのような高級感を演出した高層マンションです。こちらの方はバスタブがあり、内装にも大理石を使用したりしてます。どちらのタイプも香港には欠かせない住宅です。近年は木造のアパートやマンションは減少傾向にあるので、木材市場は拡大していく可能性は低いです。住宅に木材を使用しないとなると、後は家具や内装に使用することになります。大きな木材は不必要で、細かく加工できる木が重宝されるはずです。今後の取引状況は小型で加工しやすい木材の取引数が増えると予想できます。香港は地震の危険性が低いことから高層な建物がたくさんありますが、最近は地震のリスクがあるという報告もあるので、木造は人気がなくなることも考えられます。

 

 
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