マカオ特別行政区(中国)における木材市場の取引状況(2019)

マカオ特別行政区(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

マカオはカジノとモータースポーツが有名な観光地で、世界遺産なども多い都市です。マカオ特別行政区(中国)における木材市場の取引状況を確認すると、大きなイベントがあるときに取引が活発になる傾向があります。オリンピックなどの世界的なイベントになると特に建築が盛んになり、木材の消費スピードも加速します。他にもスポーツは盛んで、モータースポーツ、マカオマラソン、トライアスロン、国際バレーボールのワールドグランプリンなどが行われるので、この時期は建築ラッシュが起きることも多いです。人口は多く、土地は狭いので必然的に高層な建物が主流になります。建築ラッシュが起こるときは国内の木材の取引は活発になり、消費量も増えるので海外からの輸入量が増加します。マカオは特別行政区なので、経済の中心として機能しなくてはいけないという重要な役割を担ってます。林業はほとんど行われていない状況で、マカオで使われている木材は中国国内の他の地域から持ってきたものや、海外の輸入木材が中心になります。中国自体は土地が広く、山もたくさんあるので木材の量はかなり多いです。取引状況を見ても輸入額よりも輸出額が上回っています。輸出で多いのは木製家具で、これは製造や加工にかかるコストが安いことや、運送コストが安いことが関係していると考えるべきです。輸入で多いのは丸太で、材料を購入して自国で加工をして販売することで利益を出している可能性が高いです。中国が最も多く丸太を輸入している国はニュージーランドで、ほぼ同じくらい輸入量で2位につけているのがロシアです。ニュージーランドとロシアが頭一つ抜けていて、3番手にくるのはアメリカになります。輸入する時は品質や運搬作業にかかる費用を計算した結果、ニュージーランドとロシアがお得意先として選ばれているようです。木材の中でも丸太の輸入量は年々増加していて、2019年以降も上昇していく可能性が高いです。

 

 
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