雲南省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

雲南省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

雲南省(中国)は、中華人民共和国西南部にある省です。
21世紀の初めからエネルギー資源計画に基づいた大規模な港湾施設の建設が始まり、経済の発展に寄与しています。
雲南省は中国の中でも森林に恵まれた省で、気候が多様なので植物も動物も種類が多いです。
特に植物は全国で最も種類が多く、全国にある高等植物のうち半分以上が雲南省にあります。
多彩な観光資源に恵まれ気候もよく、絵や詩の題材にもなった美しい自然の景観が楽しめます。
森林面積が世界でも有数の中国ですが、広大な国土面積に比べると資源はそれほど多くないため、中国政府は森林の保護に力を入れています。
中国の森林分布は、東北地区と西南地区に偏っています。
雲南省を含む6省と自治区だけで、全国の森林面積の約半分になります。
人工林についても面積は世界でもトップですが、経営水準が高くないのが特徴です。
森林の個人所有が認められていないため、森の資源は全て国家に属しています。
材木の場合は、都市の住民や農民が植栽したものは所有が認められます。
雲南省の緑は一時期減少しましたが、現在ではだいぶ回復しています。
緑の回復は、中国政府の天然林保護や農地を林地に帰る政策の賜物です。
雲南省には多くの少数民族がいますが、少数民族の集落では村単位で森を所有しているケースがまだあります。
村では自然を利用する際のルールを細かく決めています。
自給用の伐採が可能な場所と、不可能な場所があります。
中国で森林や林業を担うのは国家林業局で、各省には林業庁が設置されています。
資源の管理は、中華人民共和国森林法に基づいたものです。
雲南省では緑が回復し、美しい森林が増えています。
木材市場の取引状況は、他の省に比べると安定している状況です。
日本は森林国家で利用できる豊富な資源があります。
中国は植林はしているものの、資源化するには時間がかかります。
木材の消費量では世界2位なので、多くの木材を必要としています。
最近では日本との貿易も活発です。

 

 
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