河南省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

河南省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

河南省(中国)は、地域の大部分が黄河の南側にあります。
中国の中でも歴史が古く、省の全体に広い平野が広がっています。
農業分野の重要な生産エリアで、中国の食料庫とも呼ばれます。
木綿やゴマ、小麦の生産量は中国でも最大です。
河南省は中国古代文明の発祥地でもあり、様々な遺跡があります。
河南省は面積の約4割が山岳地帯や丘陵地で、木材需要が増えたことで過剰伐採が問題になります。
過剰伐採の影響で地表が露出し、土壌が流出してダムや堤防の機能が低下します。
洪水被害も深刻になったため、河南省では植林を行います。
植林を行って森林資源の充実化を目指したことで、自然災害の被害が軽減します。
自然の状態が回復したことで、生活環境も良くなっています。
河南省林業部は空からの種まきを行い、180平方キロメートルの植林に成功します。
空から種をまく植林は、ヘリが中心になります。
河南省ではヘリだけでなく、話題のドローンも使っています。
植林が困難な場所でも、ドローンを利用することで大規模な種まきが可能になります。
植林をはじめ、日本は中国との交流が深いです。
河南省を含む中部4省の2019年上半期貿易総額が出ていますが、伸び率で最も高いのが河南省になります。
湖南省商務庁のトップは、貿易の総額が大きく増えたことについて様々なサービスシステムの効果が出ていると語っています。
湖南省はEU諸国との貿易量が増えていますが、その理由のひとつがヨーロッパと湖南省を結ぶ貨物列車の存在です。
現在は湖南省からドイツやポーランド、ロシアなど27の国に向けて運行が行われています。
ヨーロッパ向けの貿易品目には機械部品や電子部品、陶器などがあります。
湖南省向けの貿易品目では木材や食品、自動車部品などが輸送されています。
木材市場の取引状況を見ると、湖南省は波乱のない落ち着いた取引状況です。
2019年になり、税関では通関審査のペーパー化やオンライン化を進めているところです。

 

 
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