海南省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

海南省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

海南省(中国)は、中国の最南端にある省です。
海南島を中心に西沙群島・中沙群島・南沙群島などの島嶼部を含み、総面積は3万5000平方キロメートルです。
省都は海南島の北東部に海口市で、人口は2010年の統計では約204万人となっています。
海南省(中国)はいくつもの島々からなりますが、中心は省都の海口市もある海南島です。
海南島は中央には高い山々がそびえ立っていますが、周辺に行くほど山地や丘陵など少しずつ標高が下がっていきます。
気候は一年中暖かく温暖なため、農地は一年中作物を植えることが可能です。
また大小さまざまな島々からなる省ですから、水産資源も豊富です。
さまざまな種類の海産物がとれるだけではなく、漁獲の季節も長いため漁業も盛んになっています。
さらに現在の海南省で主要な産業となっているのは、観光です。
どこまでも続くように感じる美しい砂浜に風もなく穏やかな海岸、美しい珊瑚礁と海岸の景観は中国一と言っても過言ではないほどです。
海岸から離れ中央に向かうと、奇異な形状の山々があり避暑地となるほど過ごしやすい気候にもなっています。
その他にも珍しい動物や鳥が生息していたり、豊富な河川を活かした迫力のあるダムや滝、火山活動によって生まれた景観など自然の美しさをあげればキリがありません。
これだけでも観光スポットとして非常に魅力的ですが、唐や宋の時代から伝わる名所旧跡などの歴史的な遺産、少数民族の風情や文化を感じさせる景観に、熱帯作物と調和した田園風景などもあります。
中国国内からだけではなく、海外から訪れる外国人も多くいるほど観光客が集まる人気スポットです。
このように海南省(中国)は農業や林業が盛んで、観光業も経済の大きな柱となっています。
そのため林業が発展する余地が少なく、木材市場の取引状況も中国国内としては低調です。
今後も海南省(中国)は観光を中心に栄えていく省なので、この傾向には変わりがないとされています。

 

 
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