山西省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

山西省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

山西省(中国)は、中国でも自然が多い省です。
2000年以上の歴史を持つ大同市は、単一な産業の構造により一時的に生態環境が損なわれます。
大同市の人々は協力し合い、植樹活動を十年以上続けます。
グリーンプロジェクトの結果、生態環境が改善され大同市には美しい緑が戻っています。
新しい緑の都市になり、緑化面積も拡大中です。
木材市場の取引状況も安定し、造林も積極的に行われています。
継続して生態修復を行った結果、山西省の森林率は大幅に上がります。
山西省の美しい自然が回復したことで、観光客も増えています。
山西省は標高の高い高原にあるため真夏でも快適に過ごすことができますが、冬になると寒さが厳しくなります。
2009年に世界遺産に登録された五台山もあり、国内外の観光客が数多く訪れます。
山西省では2002年から植林が行われ、成功を収めます。
2006年からは政府が6大造林緑化プロジェクトを掲げ農村や都市、炭鉱地帯に植林を行う事業をスタートします。
苗木が順調に育つことで、緑の土地が増えることになります。
植林面積のうち1割ほどが木材に利用されます。
2割強が果樹などの経済林になります。
果樹や木材生産が成功した事業になれば、樹木の維持が期待できます。
経営が成り立たない場合は様々なリスクもあるため、課題も残っています。
不毛の大地でも、高度な植林の技術を活用することで美しい森林を育てることができます。
1991年から1995年に山西省で実施された技術協力プロジェクトでは、植林が行われた15年後に森林が育っています。
分解された落ち葉のおかげで、森林土壌が形成されます。
森林土壌が形成されると、雨水が土の中にしみこむので、土壌の流出が生じにくくなるというメリットもあります。
適切な手順を踏み植林を行い、植えた後の管理を徹底することで健全な森林を育てることができます。
植林プロジェクトの成功は、山西省政府にも大きな希望を与えています。

 

 
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