浙江省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

浙江省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

浙江省(中国)は、長江の下流域にあり東シナ海に面しています。
省都の杭州市、北にある上海市ともに中国で最も経済成長が著しい地域で、多くの富裕層も暮らしています。
経済発展が著しい地域ですから、街は建設ラッシュです。
そのため木材の需要は中国国内でも非常に高く、地元の木材市場の取引状況も悪くありません。
これからも経済成長は続いていくと考えられるので、同じように木材市場の取引状況も推移していくでしょう。
現在は経済成長が著しいエリアとして浙江省(中国)は知られていますが、元々は中華文明が発祥した土地の一つです。
5万年前から建徳人と言われる原人が西部の山間地帯で暮らしていたとされ、7000年から4000年前には広範囲に人類が生活していたとされます。
それを証明する生活用具や生産用具も新石器時代の遺跡から出土しており、悠久の歴史があるエリアが浙江省(中国)です。
浙江省(中国)は長江が東シナ海に注ぐ地域にあったため、古くから物流の拠点となってきました。
今でこそ浙江省(中国)は、杭州市などの経済発展を遂げた都市部のイメージが強いかもしれません。
しかし内陸の中部には丘陵地帯が広がっており、北部の湖州市にある安吉県は竹の産地としても有名です。
安吉県の竹林では有名な映画のロケ地となり、その美しい自然は世界中に紹介されました。
現在でも竹の産地として有名なので、現地の木材市場では竹の取引状況も活発かもしれません。
竹林だけではなく森林面積やカバー率も、浙江省(中国)は広大です。
中国では南東部にある植物の宝庫ともいわれており、多様性が見られます。
浙江省(中国)は沿岸部は、木材を消費する経済が発展した巨大な都市が集まるエリアです。
しかしひとたび都市を離れると大自然が広がっており、経済発展を支える木材市場もオープンしています。
浙江省(中国)が世界から注目されるほどの経済成長を遂げたのも、こうした木材市場があったからと言えるでしょう。

 

 
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