江西省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

江西省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

江西省(中国)は、中国の内陸部にある省です。
省北部は長江南岸となっており、巨大な湖が広がっています。
江西省(中国)は、山地と丘陵が主な地形です。
山地は江西省(中国)全域の36%を占め、丘陵も42%となっています。
全体の8割近くが山地と丘陵なので、江西省(中国)は木材の生産が中国国内でも盛んな地域です。
森林のカバー率は50.9%となっており、木材蓄積率も2.5立方メートルと国内でトップとなっています。
モウソウチクの蓄積量も10億株に達して国内トップで、その他にもさまざまな樹種が江西省(中国)にはあります。
江西省(中国)の森林は、天然次生林です。
全体的には気候の影響から針葉樹の比率が高く、マツやシナアカマツが主要な樹種となっています。
その他にも西木と古くから呼ばれるコウヨウザン、アブラツバキやオオアブラギリにコノテガラシも経済林の主要な樹種です。
こうした主要な樹種は江西省(中国)の全域に分布していて、この地の林業を支えています。
森林面積が広く多様な樹種があるので、江西省(中国)は木材市場も昔から活発でした。
そんな活発な木材市場も、近年は国内の旺盛な需要の影響も受け取引状況はさらに熱を帯びています。
現在の中国はかつての経済成長からは一段落したものの、まだまだ成長途上です。
主要な都市では開発が続き、中間層や富裕層も増え続けて住宅需要も伸びています。
建材用の木材需要が高まることにより、木材市場の取引状況も活発になっています。
現在の中国は国内では需要を賄いきれず、ヨーロッパやアフリカまでバイヤーが木材を買い付けに行くほどですから、国内の木材市場も低迷するはずがありません。
経済成長を遂げたといっても、それは広大な中国大陸の一部だけです。
内陸部を中心にまだまだ発展の余地がある街は多数あるので、今後も木材需要が落ちるとは考えにくいでしょう。
将来の取引状況も、これまでと同じく楽観視されています。

 

 
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