陝西省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

陝西省(中国)における木材市場の取引状況(2019)

 

黄河の中流域にある陝西省(中国)は、中国内陸部の奥地にあります。
地理的には東西と南北を結ぶ要衝となっており、東は中国の連雲港から西はオランダのロッテルダムまでを結ぶ新ユーラシアランドブリッジも、陝西省(中国)の中部を横断しています。
東西南北は7つの省に囲まれており、国内外への流通路として非常に重要な省です。
歴史的にも非常に重要な地域で、秦の都である咸陽、前漢から隋や唐の時代に都となった長安があったのもこの地です。
アジアとヨーロッパを繋ぐシルクロードの起点となった省でもあるので、現代も物流や人々の交流の要衝になっているのはうなずけることかもしれません。
陝西省(中国)は南北は山間部、中央部は平原となっています。
北から南へ3つの自然区域が形作られていて、北部は1000m前後の標高、南部の渓谷地帯では3000mを超える山々もそびえ立っています。
陝西省(中国)は、鉱物資源の豊富な地域です。
埋蔵量が判明しているものだけでも91種類もあるとされ、金の埋蔵量は中国国内で5位となっています。
モリブデンの埋蔵量は国内の半分、良質な石炭も豊富にあるとされ北部には世界でも有数のガス田まであります。
鉱物資源の豊富さは、陝西省(中国)の大きな特徴です。
木材市場にとって重要な森林面積は、山間部を中心に593万ヘクタールです。
被覆率も28.8%に達しており、野生植物や希少な植物も豊富にあります。
しかし木材市場の取引状況においては不明点も多く、ハッキリした状況は日本まで伝わってきません。
しかし陝西省(中国)は物流の中心地ですから、現地産の木材だけではなく中国国内から材木が集まる木材市場はあるかもしれません。
この地の木材市場に集められた材木は、中国国内はもとより新ユーラシアランドブリッジを通り海外に輸出されている可能性もあります。
東西南北からさまざまな品物が集まる陝西省(中国)は、木材市場の取引状況もチェックしておく必要があります。

 

 
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