大分県日出町における木材市場の現況(令和2年 2020)

大分県日出町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大分県の日出町は、国東半島の南東部にある町です。
日出町は県庁所在地である大分市や温泉地として全国的に有名な別府市と結びつきが強く、経済的には同じ都市圏に属しています。
そのため大分市や別府市のベッドタウンとして開発が進められており、近年は地方の小さな町でありながら人口は増加中です。
国東地域には半導体などの工場が相次いで進出しており、その影響もあって人口の増加率は大分県内の市町村でも、最も高い数値を記録しているほどです。
ベッドタウンとして開発が進められ人口も増加している日出町では、住宅需要も当然ながら高くなっています。
新しい住宅が町内には建てられているので、その影響を受け木材の需要も高まりつつあります。
一般的に地方の木材市場は価格低迷のあおりを受けて、現況は悪いイメージがあるかもしれません。
しかし大分県内の木材需要は2008年に発生したリーマンショック以降、上昇に転じ増加傾向にあるとされています。
近年では住宅を建てるときに、安い外国産の木材ではなく国産を選ぶ人も増加中です。
国産を選ぶ人が増えた理由は、価格よりも品質を重視する傾向が消費者に根付きつつあるからで、不動産会社のなかには積極的に高品質な国産材を選ぶところも出ています。
日出町で新しく住宅を建てる人のなかにも国産材にこだわる人がいるので、木材市場の現況にも影響を与えているでしょう。
森林面積が豊富な大分県は高品質な原木を木材市場に送り出しており、日出町を始めとする県内だけではなく県外、さらには海外へも輸出されているほどです。
住宅は価格が高く予算が厳しいために、安い外材を海外産を使いたくなるのは仕方がないかもしれません。
しかし高品質な国産材で建てられた住宅は海外産にはない魅力がいくつもあり、住む人にも良い影響を与えます。
日出町にこれから住む人にも高品質な地元産木材の魅力が伝われば、木材市場の現況はさらに上向いていくかもしれません。

 

 
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