大分県姫島村における木材市場の現況(令和2年 2020)

大分県姫島村における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大分県姫島村は大分県の北東部にある離島で、総人口1755人の島となっています。主な産業は漁業と観光であるため、木材市場はごく1部の自給のための栽培を除いてはほとんどその市場が成り立っておらず、基本的に本土から製材した木材を船で運び込み使用すると言う形になっています。そのため木材市場の現況は消費のみであり、流通等は積極的に行われていないことが実態です。
しかし、1部手作業などによる製材等は行われており、その木材は民芸品として利用されたり、また観光施設の1部に利用されることも少なくありません。島であることから非常に自然豊かな造形が残っており、様々な細かな用途で木材が使用される事は非常に多くなっています。
大分県の木材市場の現況は非常に芳しいとなっており、令和2年度もこの状況が続くと考えられます。この県では現在間を上げて木材市場の活性化に努めており、古くから非常に美しい木材を生産する地域が多数存在しています。姫島村の観光施設で使用される木材もこのような県の主要生産地域から直接供給されることが多く、地元の利を生かした美しい建物が観光施設として利用されているのが実態です。そのため林業においては大分県と姫島は非常に密接な関係にあり、島内で利用される木材のほとんどは大分県産となっていることから、その建築物は県の木材の良さをふんだんに生かしたものとなっている面もあります。
姫島村の木材市場の現況は特に目立った大口の消費はなく、島民の日常生活や様々な建築物の営繕に使用される程度であることからそれほど活性化しているものではありません。しかし大分県の本土と密接な関係があり、大分県の1部として木材の積極的な消費に貢献している事は事実で、その面では大分県の木材市場の現況を支える消費を行っている地域であると考えられます。また離島であることから非常に堅牢な建物が要求され、大分県の木材はその期待に応えるものであることを体現している地域でもあります。

 

 
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