大分県宇佐市における木材市場の現況(令和2年 2020)

大分県宇佐市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

宇佐市は大分県の北部国東半島の付け根に位置する市で、全国4万社余りの八幡宮の総本山「宇佐神社」があることで有名です。古代宇佐文化は、「豊かな国」に最初に花開いた文化で、大分県のみならず日本の歴史や文化に様々な影響を与えその基礎になったと言われています。なかでも大陸の先進文化を取り入れた土木・仏教建築様式などに影響があり、現在国宝となっている本殿は朱塗りの柱が並ぶ壮麗なもので特に屋根の造りは八幡造りで有名です。この技術は今も伝承されており、自然に恵まれた国東半島における製材の加工技術で伝えられています。大分県は、森林の比率が高く森林率は約72%と全国平均を上回っており、宇佐市においても木材市場の現況は活発なものがあります。古来の伝統を受け継ぐ家づくりを地元の人々は心掛けてきているのです。

 

大分県は昔からスギやヒノキの生産地で有名で原木の取引も活発で全国に木材を供給できる体制があります。持続可能な森林経営を森林組合を中心にして自主規範を作成して、伐採・加工・流通を管理することで供給体制を作り上げているのです。大分県の方針もあり増産することを推進するためにも、大分県産のスギやヒノキがいかに優れた材木であり、それを長年供給してきた生産者の技術がいかに優れたものであるかをアピールしていくことが重要です。輸入木材が家づくりの主流になってきていることから、宇佐市における木材市場の現況も厳しくなってきています。宇佐神宮にみられる八幡建築の文化と技術は全国に伝承され各地の八幡宮に継承されているのです。木材を大事にする文化は大分県のみならず全国に通用する家つくりの基本です。生活の中にできるだけ「木の香」を取り入れた内装材などやウッド加工品などの分野に、時代の流れを組みこんだ動きで対応しています。宇佐市内には製材工場も多くあり、原木を活用する技術にも優れているのです。家を地元産の木材でj建設するのはもちろん、需要の高まりに応じて優れた建材を加工できるよう工場の大型化もはかっています。

 

 
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