大分県豊後高田市における木材市場の現況(令和2年 2020)

大分県豊後高田市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

豊後高田市は大分県北部に位置し、街の至る所に昭和の隠されたどこか懐かしい情景が残されていることで有名です。昭和30年代の街並みを再現した地区があり、国東半島で最も栄えた商店街を観光施設で再現しています。古い建物が残されており地方都市再生の成功例で全国に知られています。街並みに使われているのは大分県の原木で、大分県の森林面積は約45万3千ヘクタールもあり全国平均を上回る生産量を誇っているのです。豊後高田市も例外ではなく、大分スギやヒノキで造られた家が多く、今でも木材市場の現況は活発に行われていると言えます。山々の資源に恵まれた地域で県内のみならず全国から生産体制が大切だと評価されているのです。

 

豊後高田市には森林組合があり取引の割合は40%内外になり、専門化されている製材技術を使い建築資材になる製材加工が行われています。大分県には150を超える製材工場があり県内の家づくりに長年寄与しているのです。昭和の町の素朴な街並みに使われている木材は、地元大分で生産されたスギやヒノキが使われており古き良き伝統の職人の技が駆使された貴重なものとなっています。安定した木材の生産量に支えられて、豊後高田市の木材市場の現況は大分県の方針である木材生産量を高めようとする動きに呼応して、県内の家づくりの建築資材として供給を増やしています。組合で取り扱う資材に変化が訪れており、バイオマス発電用のペレットなどの取り扱いもしているのです。豊後高田市も他の地域と同じで人工減少に悩まされており、雇用を拡大することが緊急の課題で浮かび上がっています。県外への建築資材を供給することは勿論、木製品を積極的に広めていき生活の一部として消費者が取り入れていくことが重要です。豊富な木材をいかに活用していくことが出来るかを考える時期にきています。木材を自然素材として内装に利用する試みが、都会ではリロケーションなどにあらわれており、伝統の製材技術をもっており豊後高田市はそれを推進できる力があります。観光で街並みの再生をはかった力を林業の振興につなげていこうとしているのです。

 

 
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