佐賀県玄海町における木材市場の現況(令和2年 2020)

佐賀県玄海町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

佐賀県の北西に位置する場所に存在する玄海町は、沿海の玄界灘が見られる風光明媚な町です。町の形状に関しては標高が200mまでの低い山が波上に存在するのが地形的な特徴になります。
玄海町の森林が占める割合は、町の総面積が3,592haとなりますが、そのうちの959haが森林の占める面積で、総面積の約30%です。なお国有林自体は町内には存在せず、手入れの生き届いた民有林が総てを占めており、一番多い樹木の種類がスギとなります。
人工林の面積は339haで、そこで伐採したスギを主体にした木材が木材市場に出回る傾向が強いです。なお現況では住民と密接につながりがある里山の森林が多いのが特徴的で、町を挙げての森林保護などの取り組みを積極的に推進しているのを見ることができます。
木材市場に出回る樹木はスギが主体ですが、その他にもヒノキ・マツ・クヌギ・その他の広葉樹と分けることが可能です。町が伐採する時期を樹木ごとに設けていますが、それによるとスギは35年、ヒノキは40年、マツが30年になります。
クヌギが10年、人々の憩いやレクリエーションを与えてくれる広葉樹に関しては15年と設定されています。森林事業に関しての駒かな取り組みに対しても町の実情に合わせた形で、取り決めがあり、それに基づいた形で運営されております。
さらには現況の森林の所有状況を明らかにするために、森林の土地所有者届出制度を設けており、それによって運用することで森林政策の基盤を築いています。玄海町の林家数は平成28年度では179戸となり、現況もほぼ同じ戸数をキープしているのが現状です。
なお林野の規模では20haを超える規模は存在しないので、中小に偏っているのを現況で見ることができます。木材市場に供給を行う経営体の数については、10の経営体が町内に存在し、法人で組織化されている団体は一つの森林組合のみです。
玄海町では森林保護の政策からも、森林面積や木材市場の供給に関しては、ここ10年で大きく面積が変動する可能性は低いと推測されます。

 

 
トップへ戻る