千早赤阪村における木材市場の現況(令和2年 2020)

千早赤阪村における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

千早赤阪村は大阪府の南河内地域に位置し、大阪府唯一の村となっています。楠正成ゆかりの地でも広く知られており、現在でも自然が溢れる非常に珍しい環境となっているのが特徴です。そのため現在でも農業や林業が盛んな地域となっており、昔ながらの雰囲気や残されている非常に手薄な場所として知られています。
2002年には平成の大合併により隣接する富田林市や太子町、河南町との合併話が出ていた時期もありましたが、その方式をめぐって対立し合併を断念したと言う形もあり、唯一の村の存在が残りました。さらに2008年にも河内長野市との合併話がありましたがこれも議会で否決されています。そのため、現在でも村の行政を守っている地域となっており、2014年には人口減少から過疎地域に指定されるほどとなっていますが、人口が少ない分様々な自然が残され観光地として非常に有名な地域でもあり、多くの環境客が訪れるのが特徴です。
千早赤阪村の木材市場の現況は緩やかな下降を続けており、その生産量は年々落ち込んでいるのが実態です。これは林業家の高齢化が進み生産力が落ちていることや、過疎化による人口減少で様々な経済資源も減少していることなどから新たな働き手に対する期待もままならないと言うのが実態となっています。村の経済状況は非常に衰退しており、高齢化が進んでいるとともに自動車がないと移動できないと言う環境もあることから、買い物難民が発生しており、大阪いずみ市民生協による移動販売者が秋に一塊そんなに運行されるという事態となっている現実があります。そのため村内の木材の需要も減少しており、これによって木材市場の現況は衰退する傾向となっているのが実態です。
千早赤阪村の現在の主要産業は花きの生産やしいたけ栽培であり、また豊かな自然を生かした観光産業も比較的盛んな地域となっています。観光農園などを実施しており、村外の利用者に対して農園を貸し出すことで自然を満喫してもらうサービスを展開しているのも非常に特徴的な現象です。

 

 
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