松原市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大阪市松原市における木材市場の現況を見ていくと、まず10年前からその価値がほとんど変わっていない状態です。木材の金額も景気によって左右されますが、過去10年間は景気が安定しているため、特に値段が急激に変化するような事はありません。
ただ、消費税増税などにより多少変化が起こったこともありました。2019年の段階で消費税が増税しており、松原市内の住宅の建築数が減少したわけです。その結果として、木材の需要自体が減少しました。需要が減少したことで木材が安くなったことはありますが、その後住宅建築には補助金も使えるようになったため、従来通りの建築数に戻りました。結果的には、ほんのわずかに金額が変わった程度です。
今後は、松原市でも木材の取引が増えることが予想できます。その理由は、日本でコロナウィルスが流行したことにより内需拡大を希望する国民が多いからです。現在は7割ほどが外国から輸入に頼っている木材になりますが、外国からの輸入を控えて国内で木材を生産しそれを使い住宅を建築していく可能性が高まります。そうすると必然的に値段が高くなる可能性はありますが、令和2年の段階ではまだ価格が上昇する見込みはありません。
松原市の木材は、住宅に利用されているだけでなく、チップなどにも利用されている傾向があります。チップを合成することにより、家具などを作ることが可能になるため、そちらの需要にも注目したいところです。家具に関しては、チップで作られた家具を購入する層が増えてきています。消費税の増税により売り上げが落ちたかと言えばそのような事はなく、そこまで強い影響を受けていない傾向があります。
バイオマスとして木材を使う機会も、増えてきている傾向があるでしょう。ただバイオマスとして利用する場合には、住宅等に使った木材の破片として利用する傾向があるため、そこまで市場に与える影響は大きくありません。ただこれから国内の発電の形態が変わり、バイオマスが注目されるようになると市場にも影響を与えることになりそうです。

 

 
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