岬町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

岬町は大阪府の西南端の町であり、大阪湾に面して対岸に淡路島を望む非常に自然の豊かな地域です。古くから淡路島や四国と往来するための交通の要所となっており、海上交通の上では重要な役割を占めてきました。いわゆる平成の大合併の際には様々な周辺の地域との合併話が持ち上がってきましたが、意見の食い違いにより結果的には合併に至らず現在に至っています。主な産業は漁業や農業が中心ですが林業も行われており、杉や檜の生産を始め様々な木材を製造しているのも特徴です。ただし近年では林業家の高齢化が進んでおり、その生産量は減少していることから木材市場の現況は芳しいものではありません。
大阪府の西南端であることから最も気候が良く暖かい地域となっており、また晴れた日には淡路島を望めることで非常に観光客が多い地域となっています。従来は淡路島に船で渡るフェリーも発着していましたが、運営上の理由で1999年をもってその運行が停止されていることから、現在では岬町から直接淡路島に戻ることができません。しかし1的に最も近いことから眺望に訪れる観光客も多く、非常に景色の美しい場所となっているのが特徴です。その景色が良かった様々な観光名所が存在していること、合わせて古くからの史跡なども多いことから非常に観光客の多い場所です。
木材市場の現況は全体的に人口が減少していること、及び高齢化が進んでいることから生産力が低下している実態があり、そのために従来に比べてその生産量は少なくなっています。特に主力である杉や檜はその生産量が落ち込んでおり、他の木材に切り替えると言う林業家も少なくありません。また高齢化のために植樹した樹木がそのままとなっていることもあり、これらを効果的に利用しようと様々な方面への応用が始まっています。民芸品の制作やその他の用途民芸品の制作やその他の用途、及び海外輸出なども行われており、今後はこれらが軌道に乗ることにより市場の取引高が好調に転じるものと期待されているのが実態です。

 

 
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