泉大津市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大阪府の泉大津市の木材市場は、大阪府内のほかの市よりも良好な状態にあるのが現況です。和泉大津市は府内でも繊維産業がさかんな土地で、毛布の生産量は全国有数ですが、木材の生産も古くからさかんにおこなわれている地域です。大阪府内では木材の価格の低下により、手入れが十分でない山林が増えていますが、こうした状況を踏まえて、泉大津市では市内の木材市場を活気づけるために、独自の対策をとっています。それが「いずもくプロジェクト」で、泉大津市産の木材の利用活動を進めるためのプロジェクトです。プロジェクトではおおさか認証材の宣伝活動もともにおこなっていて、泉大津市と大阪府が協力して、木材市場の活性化に努めています。市内で生産される用材の知名度を全国的に広めるために、泉大津市で進められているのが木材のブランド化です。市で生産された木材の愛称が「いずもく」で、独自のロゴマークも一緒に作成されて、市の木材市場の活性化に貢献しています。いずもくプロジェクトでは「木鬼」という独自のキャラクターも制作されて、泉大津市の木材市場のマスコット的存在になっています。市では木材販売の促進のために、パンフレットやのぼりなども作成し、ロゴマークやキャラクターもこれらのものに使用されました。こうしたグッズを使用して市では材木の共販市や、さまざまな催しもので、木材市場の宣伝をしています。市内に住む子供への木に対する啓蒙活動もさかんにおこなわれていて、市内の幼稚園では材木を利用したイベントが開催されました。地元の小学校では木工教室も開催されて、用材の利用拡大に努めています。泉大津市では木材市場を活性化するためのシンポジウムも開催されていて、近隣の和泉市と高石市、忠岡町とともにイベントを開催しました。シンポジウムでは木材のよさや、木を使用することを大切にするが訴えられました。市では林業の機械化もあわせて推進していて、林業の経営の合理化を進めています。

 

 
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