和泉市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

和泉市は大阪府の林業活動促進地区に指定されています。これにより和泉市で伐採された木材が特別であると認められ、「おおさか材」として扱われることになったのです。この認定は大阪府知事によって行われたものであり、これまでに前例がありません。つまり和泉市にとっては快挙であり、木材市場の活性化の原動力となりえます。もちろん単なる記念に終わらせることなく、これをチャンスと捉えて和泉市の木材を内外にアピールすることになりました。
広く認知されるように普及の活動を繰り広げています。ロゴマークを募集したり愛称をつけたりするなど、市民にも働きかける形で精力的に取り組んでいるのが実情です。盛況のまま募集は終了し、林業の関係者を中心に投票を実施して、正式にロゴマークと愛称が決められました。それらは今後さまざまな場面で使用されていく予定です。この勢いは留まるところを知らず、募集していなかったマスコットキャラクターも採用されることになりました。
持続的に森林を管理しながら、計画的に木材を提供できるような仕組みづくりに努めています。頑丈なだけでなく香りも上質なものを目指すなど、質にも強くこだわっていることが特徴です。ターゲットです。おおさか材を提供できる認定事業者が和泉市にはたくさんあり、それらがリードする形で木材市場を盛り上げていきます。新型コロナウイルスが木材市場に打撃を与えたのは確かですが、状況を改善していくだけの力が和泉市には備わっています。
泉州地域の森林の敷地面積は17152haであり、そのうちの298haが国有林です。林野の割合は30%未満なので全国的には高いとはいえません。しかし和泉市では効率を重視した林業を行うことで、奈良の吉野と同系統のスギなどを集約的に生産しています。また、民有林に関しては和泉市が大部分を占めており、その面積は3062haにも及ぶのです。このような背景のなかで、盛り返しの期待が高まりつつある情勢が現況となっています。

 

 
トップへ戻る