大東市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大阪府の北河内地域に所在する大東市は、人口が約119000人で東大阪市や門真市などと隣接しています。大阪府全体で見ても林野面積が全くのゼロという地域が多い中で、この大東市は約282ヘクタールの林野面積を誇っています。そんな大東市の木材市場の現況や展望などを見ますと、2020年においては現状をキープしているような印象を持ちます。
木材市場において大きなウエイトを占めるのが住宅の建設となっていますが、この市は高度経済成長期に急速な人口増加がありました。そのため多くの住宅や事業所が建てられており、人口も一気に増加したとされています。2020年の現在においてこの時代に建てられた住宅などが老朽化の影響で、リフォームやリノベーションといった動きもあるようです。このような流れは木材市場にとっては良い追い風にもなり、今後の需要の増加の面でも期待できる部分でしょう。また新築への建て替えという需要も見込めるため、木材市場において一層の期待感が高まるかも知れません。
そしてこの大東市のある企業では樹木のリサイクルを活発に行なっています。木質の廃棄物などの不要となった木材をリサイクルして資源化しているという企業で、建具やパレット、枝葉など幅広く受け入れている事が特徴です。樹木の性質などに応じて様々な用途に変化させて資源化しており、大東市はもちろん、周辺の近畿地域にも対応しています。
このような取り組みは木材市場にとって非常に重要な部分でもあり、限られた資源を再生するというエコの観点からも注目されています。木材というのは色々な建具などに活用されますが、不要となる部分が発生するのは仕方のない事でしょう。しかしリサイクルできる木材は有効活用する事で、環境問題への影響に加えて林業の保全という面でも役立ちます。
このように大東市というのは高度経済成長期の住宅のリフォームや新築への需要が市場の活性化に繋がり、高度なリサイクル環境も整っている市となっています。

 

 
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