大阪市住之江区における木材市場の現況(令和2年 2020)

大阪市住之江区における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大阪市の南西に位置する住之江区は、大阪市にある24つの区の中でも最も広い面積がある地域です。起伏の少ない平坦な地形が特徴で、江戸時代から明治時代以降までのあいだに埋め立てられてできた海に近い場所にあるため、1950年代以降貯木場が整備されたため製材業者が多く集まっていて、今でも多くの取引がおこなわれている地域です。
大阪市住之江区の木材市場の現況ですが、この地域にあるいくつもの材木店ではタモやナラ、トチなどの国内材を販売しているほか、国外でとれるハードメープルやウォールナットさらにマホガニーなどを扱っている材木店があります。取り扱っている木材のなかには、珍しい樹種のものもあるのが特徴です。板材や角材はもちろん、用途に合わせた形で取引されていて、テーブルやカウンターなどで使われることが多い、天板一枚板や家具に使われる集成材も扱われています。豊富なルートからさまざまな木材を調達することが可能であるため、探している木材がある場合には相談してみると手に入る可能性がある材木店です。
国産の杉を大量に保有していて自社で原木の丸太から製材・加工している会社もあります。マレーシアやインドネシアでよく産出されているメルサワと呼ばれる木材を多く扱う会社もあり、床板やドア、階段などの住宅建の建築用や家具、内装などに使用されています。国内で採れる木材を扱うだけでなく、海外から輸入した木材を取引している場合も多くあるのが特徴です。
また廃材チップの取り扱いが全国一の会社もあり、解体業や建設業の現場で排出される廃木材のリサイクルに力を入れています。作られた廃材チップは燃料用として使われたり製紙メーカーに卸されたり、畜産農家で使用されたりもします。
大阪市の製材業協同組合の合法木材供給事業者に認定されている事業者も大阪市住之江区に拠点を持っている会社が多くあり、それぞれ木材流通や木材加工にかかわっているのが特徴です。

 

 
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