大阪市西区における木材市場の現況(令和2年 2020)

大阪市西区における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大阪市は近年の都市回帰の現象により全体的に人口が増えていますが、大阪市西区も大阪市内の他の区域と同様に近年人口が増加していることでよく知られています。最近では老朽化したオフィスビルなどの跡地にマンションなどが建築されることが多くなっており、都市部の収容人数が増加していることから人口が増える傾向にあり、大阪市西区でもタワーマンションなどが増えていることから多くの人が移住してくる傾向が強いのが特徴です。そのため、古くから存在する行政区でありながら、老齢人口が少ないのもこの地域の特徴となっており、様々な企業が存在しているものと合わせて行政区内で人口移動が少ないのも大阪市西区の特質です。
タワーマンションの建築が増えていることから木材市場も活性化しており、特に内装材の需要が大きくなっているのが近年の木材市場の現況です。内装材に使用されるのは非常に木目の美しい高級木材が中心となるため、物理的な量に比べて売上高が高額となる傾向があり、そのために取引高も増加し市場が活発化している傾向があります。また一般の住宅でも高級木材を利用する機会が非常に増えており、これも取引高の増加に対しての追い風となっているのが特徴です。
大阪市西区は江戸時代から物流が盛んな地域となっており、その輸送のために様々な運河が作られ川の多い街として知られていました。現在ではそのほとんどが埋め立てられたり、暗渠河川となっているためほとんどその名残は見られませんが、経済面では物流の拠点として栄えている地域でもあります。また立地条件が良く交通の便も良いことから多くの企業がこの地域に本社を構えており、これも人口増加の追い風となっているのがポイントです。これらの企業も木材の需要の増加に大きく貢献しており、オフィスビルの内装などに多くの木材が使用されることから、大阪市西区の木材市場は非常に活発な現況を続けているのが実情となっています。

 

 
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