大阪市中央区における木材市場の現況(令和2年 2020)

大阪市中央区における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大阪市中央区は1989年に発足した地域で、それまでの大阪市北区と大阪市南区が合併することにより大阪中心部の重要な拠点として誕生しました。大阪市の中では最も人口が多く、また大阪府庁舎やその他の行政機関なども集中していることから、大阪府のみならず近畿地方の中でも非常に重要な都市となっています。
現在でも人口が増え続けており非常に人口密度が高く、また様々な商業施設なども発展的に建設されていることから木材市場の現況はその需要の面では非常に大きなものとなっているのが特徴です。取引高も非常に大きく、様々な地域から木材を購入していると想定されるほか、木材に関連する様々なビジネスが発展的に進化している地域でもあります。
大阪市中央区では都市型の様々な地域の発展が目覚ましく、この地域に本社を持つ企業も少なくありません。過去にはドーナツ現象などにより人口が減少した時期もありましたが、近年のタワーマンション等の増加によりその人口が非常に多くなっており、また様々な文化の面でも非常に発展しているのが特徴です。
木材市場に関連した面ではタワーマンションなどの建設が近年非常に増えていることから、その内装に使用される様々な種類の木材の需要が非常に増えている点が特徴となっています。一般的に木材需要と言うと建築資材の杉や檜が中心となる傾向がありますが、タワーマンションの内装材には様々な木材が利用されることになるため、年々その取引される木材の種類が増えていることもこの地域の木材市場の特徴です。逆に木造建築自身に利用される杉や檜の需要が減少しており、化粧板のような美しい高価な木材が積極的に使用されるのがこの地域の特徴となっています。
今後もタワーマンションなどの高層建築物の建築は増えると予想され、そのために木材市場はさらに活性化していくと考えられるのもこの地域の特徴です。その一方でほとんどが輸入木材となっている傾向もあり、国内の木材消費のバランスを考慮していくのが今後の大阪市中央区の課題となっています。

 

 
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