ミズナラ(ナラ)に対するコロナウイルスの影響について(令和2年 2020)

ミズナラ(ナラ)に対するコロナウイルスの影響について(令和2年 2020)

 

ミズナラ(ナラ)はドングリができることで有名な木材ですが、古くはそのドングリが食用に使用されたいた時期があったものの、非常にアクが強くアク抜きを丁寧に行うなければ食べることもできないほどであったため、現在には食用に利用されることがほとんどなくなっています。それよりもミズナラ(ナラ)は日本ではウイスキーの樽に利用されてきた経緯があり、現在ではその使用量が少なくなってはいるものの、日本独特の香りを無意識に当たると重用されているのも特徴です。
ミズナラ(ナラ)に対するコロナウイルスの影響は直接的にはほとんどないと考えられる面もありますが、間接的には影響があると考えられる面もあります。その一つが飲食店の営業自粛の状況です。居酒屋やバーなどは人の密集が発生しやすい場所となるため、感染リスクが高いと考えられており営業執行することが推奨されている業種です。現在のコロナウイルスの感染の中で早い時期に集団感染を生み出したのはバー型のライブハウスであったことから、長時間同じ場所で飲食を行うようなバーや居酒屋などが早くから営業自粛の情報が強まっていました。このような場所ではウイスキーを飲むと言う人も多いため、営業自粛をすることによりその消費量が激減することにつながり、生産量が減少してしまうといった悪影響を及ぼす恐れがあるのです。ウイスキーは熟成させる年数が非常に重要となる場合が多いのですが、様々な問題により需要が減少するとこれらの1部を廃棄しなければならず、そのために樽の需要も少なくなってしまうのが実態です。そのため、その材料となるミズナラ(ナラ)の消費量が減少し、これが生産する理由を彼にとっても大きな打撃を与えてしまうことになりかねません。ミズナラ(ナラ)は樹木であるため直接的にはコロナウイルスの影響がないと考えられがちですが、間接的には様々な事情により大きな影響を受けていると考えられ、その状況は今後も続くと考えられています。

 

 
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