ヒノキに対するコロナウイルスの影響について(令和2年 2020)

ヒノキに対するコロナウイルスの影響について(令和2年 2020)

 

日本の森林は荒れ果てています。日本の国土の6〜7割は森林ですが、その多くは天然林ではなく、放置された人工林です。地球温暖化や急激な気候変動が起こる中、地面には草は生えず、ヒノキ、スギなどはやせ細った状態で立っています。日本は台風も頻発するためヒノキも大きな影響を受けます。
新型コロナウイルスの影響で、さまざまなお店や施設が営業自粛を余儀なくされています。コロナが原因で失業や廃業に見舞われた人も多く、その数は増え続ける一方です。人々の働き方の価値観が変わり今までとは違う職を探す人も出てきました。そこで辿り着いたのが公共事業団体を利用するという手です。
森林も守ることができ、未経験でも働けるという点で注目されたのが、「緑の雇用」です。緑の雇用は林業の経験がない人でも申し込める制度で、必要な知識や技術を学び、林業の世界で働くことができます。この緑の雇用を題材にした小説本が映画化したことも話題になり、知名度も上がりました。
林業の担い手は日本全国で必要です。林業のない地域の森林は、無残な姿で取り残され山は崩れていきます。林業の担い手の数がいないと、無残な山が増え続けてしまいます。そのため国は、緑の雇用で担い手を育成することに力を注ぎました。
森林は動物たちの生態系を守り、水や空気を作り出します。二酸化炭素の吸収源でもあり、地球温暖化防止にも大きく貢献しています。抗生物質に耐性を持つ病原菌の殺菌作用、防虫効果など人々の生活を大いに役立つのがヒノキです。そしてヒノキの香りはリラックスをさせる効果があり、脳の活動と自律神経の活動を鎮静化します。
そんな森林を守るためにも、林業の担い手は必要となります。新型コロナウイルスの影響でその林業にも改めて注目されるようになりました。性別に関係がなく就ける職です。知識、技術を習得するには年数が掛かりますが、習得すれば一生ものです。林業就業に対する意識が変わり担い手も増えると、未来も明るくなります。

 

 
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