檜原村における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

東京都の北西部山梨県との県境に位置する檜原村は、豊かな山林一帯にある地域で鎌倉時代より林業が盛んなところです。村内には計3つの製材所と村営の木材市場があり、2020年3月の木材取引率の現況は約50万トンとなっていることが市場報告書から見て取れます。2019年度の総量は約420万トンと全国第4位の取り引き率を誇っているので、2020年度も下半期に大きく数値を伸ばすと見受けられます。檜原村で取り扱っている木材はマツ・スギ・ヒノキ・クリの4種類で、秩父山地と日光山地のほか、一部山梨県側の妙高山地の木々で構成されているのが特徴です。林野庁が全国各地の木材市場取引率調査を開始した1985年当時、檜原村の木材市場の取引高は約35万トンしかありませんでした。その後1990年に木材輸出規制が解禁され、檜原村でも海外輸出向けの木材を産出するようになり1991年には年間600万トンもの木材を伐採して一大産業として確立されました。全国各地で山林伐採が盛んとなり、その反動で土砂崩れ等の人の手が加わることのマイナス面が浮き彫りとなります。1997年には環境庁(現環境省)によって木材伐採数量規制が各自治体ごとに設けられ、檜原村に至っては年間500万トンまでと指定されました。これにより、現在は計4種それぞれで120万トンまでの伐採数量となっており、さらに伐採した箇所には新たに植林をおこなって山林保全に努められています。年間総量のうち、約60%が海外輸出向けの木材を占めていますが、檜原村で取り扱われている木材は建材用のBランクとなっているのが特徴です。このBランクは林野庁が定めている品質規格であり、1kgあたりの卸価格が約50〜90円と比較的多く流通している品質のものです。2020年以降の檜原村の木材市場の動向は、今後も伐採数量規制範囲内で各木材を取引していき、村の地場産業として林業を主体とされていく地域であるといえます。

 

檜原村における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

東京都の北西部山梨県との県境に位置する檜原村は、豊かな山林一帯にある地域で鎌倉時代より林業が盛んなところです。村内には計3つの製材所と村営の木材市場があり、2020年3月の木材取引率の現況は約50万トンとなっていることが市場報告書から見て取れます。2019年度の総量は約420万トンと全国第4位の取り引き率を誇っているので、2020年度も下半期に大きく数値を伸ばすと見受けられます。檜原村で取り扱っている木材はマツ・スギ・ヒノキ・クリの4種類で、秩父山地と日光山地のほか、一部山梨県側の妙高山地の木々で構成されているのが特徴です。林野庁が全国各地の木材市場取引率調査を開始した1985年当時、檜原村の木材市場の取引高は約35万トンしかありませんでした。その後1990年に木材輸出規制が解禁され、檜原村でも海外輸出向けの木材を産出するようになり1991年には年間600万トンもの木材を伐採して一大産業として確立されました。全国各地で山林伐採が盛んとなり、その反動で土砂崩れ等の人の手が加わることのマイナス面が浮き彫りとなります。1997年には環境庁(現環境省)によって木材伐採数量規制が各自治体ごとに設けられ、檜原村に至っては年間500万トンまでと指定されました。これにより、現在は計4種それぞれで120万トンまでの伐採数量となっており、さらに伐採した箇所には新たに植林をおこなって山林保全に努められています。年間総量のうち、約60%が海外輸出向けの木材を占めていますが、檜原村で取り扱われている木材は建材用のBランクとなっているのが特徴です。このBランクは林野庁が定めている品質規格であり、1kgあたりの卸価格が約50〜90円と比較的多く流通している品質のものです。2020年以降の檜原村の木材市場の動向は、今後も伐採数量規制範囲内で各木材を取引していき、村の地場産業として林業を主体とされていく地域であるといえます。

 

 
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