小平市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

近年、既製品ではなく自分の好みに合わせて椅子や机などを製作する一般の方が増えており、木材の人気が高まっています。ニーズに合わせて材質選びから加工など、アウトドア的な要素も含め、男性だけでなく女性の方も多く見られます。木材の加工で行う曲線のカットや塗装・組み立てなども行い、製作において相談できるというノウハウを提供できるという、成長し始めた業界です。木材市場も、住まい・環境・景観・開発などで従来のコンクリート建築から木材へと、現況では自然の優しさを求める傾向があります。
小平市にはこのような要望に応じることができる材木屋が多くあり、美術用・造作用などの高品質な材質から、サイズや材質、加工・運搬に関しても相談できます。木材を扱う方というとガッチリとした体格の男性というイメージが強いですが、時代とともに変化しています。小平市には美術大学があり先生や学生が課題で使用する木材を探しに来ます。昔のかたい雰囲気から、今では明るい楽しく会話のできる解放された環境になり、身近に木のぬくもりを感じることができます。木材市場では建築物の施工を行っている会社も多く、多くの職人の方がいます。長年技術を磨き信頼度も高く、木を扱うのに信頼でき仕上がりに満足できる方々です。最近では木材市場に関わる若い労働者が少なくなり、昔と違って職人の方が少なくなってきました。小平市における大事な木材市場を守り、材木を取り扱いその加工技術を守っていくためにも、人材の育成が必要です。
一般の木材や美術用木材には数々の種類があり、垂木、小割、同縁、間柱などがあります。美術・造作木材においても額縁材は多種有り、合板ベニヤにおいては用途・サイズの選択ができます。小平市の木材を扱う店舗では最近ではあまり使用しない小割や黒檀・紫檀などの一品物無垢材を取り扱っている業者もあり、加工や技術、仕上げの状態にも詳しく説明を受けることができます。大手市場も含めて一般的な個人の消費が多くなった現況では、小売りから加工まで細かな相談に応じることができる店舗の育成が、産業をのばす手段として最善の策です。

 

 
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