荒川区における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

荒川区の北側は西から東の方角、北から南の方角にかけて隅田川が流れる環境を持ち、区名にもある荒川との接している場所はありません。ただし、区名の由来の中には河川名の荒川から来ていることや現在の隅田川の河川名は従来荒川本流と呼ばれていたなどの歴史があります。川の流れの景観を持つ地域、尾久の原公園や汐入公園、荒川自然公園など緑がある風景を持つ施設がある、自然美を満喫できる環境が荒川区にはあります。また、荒川区には東京都内に残る路面電車が通っているなど下町らしさを感じたい人々からの人気を集めているエリアでもあり、都電荒川線沿線には昔ながらの住居やお店も少なくありません。

 

最近では古民家に注目が集まっているといわれており、古い町並みを持つ荒川区内にも古民家が多くあり中古戸建てではなく古民家住宅といった表現で販売が行われていることも多いようです。古民家は昔ながらの家でもあり古きよき時代を今に引き継いでいるなどの魅力を持つ住宅の総称です。新築の住宅も良いけれども年季が入った床板や天井、柱など趣があり補修が必要な部分だけを改築して使う人も多いのです。荒川区には木材を排出するような森林などはありませんが、新築住宅や古民家の再生などで木材市場の活性化が見込まれる地域といっても過言ではありません。

 

古民家を再生するために欠かせない木材、荒川区内には多数の建材を販売しているお店があるので、このようなお店を使って木材を購入して自らDIYで古民家を再生する人も少なくありませんし、森林などがない地域でも木材市場は売り手(木材販売店)と買い手(住宅の建築や補修)がある環境などから荒川区の木材市場の現況としては活性化が見込める状況といえます。ちなみに、荒川区は住居地域と呼ぶ場所が多くあり、マンションなどの建築物が少ない地域が多いのが特徴です。2階建てや3階建て住宅には木材が欠かせませんので当エリアの木材市場の現況は横ばいもしくは上向きといえましょう。

 

 
トップへ戻る