渋谷区における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

渋谷区には代々木公園をはじめ、新宿御苑や明治神宮などの緑が豊富にある公園が区域内に点在しています。新宿御苑は大半が新宿区内になりますが、北側は渋谷区内になります。明治神宮は西側の一部だけ、代々木公園については全域が渋谷区の中にあります。東京の中でもオアシスといえるような公園があり、夏の暑さを緩和する効果や空気の浄化など緑は大切な存在です。渋谷駅は区内の中でも人が多く集まるターミナル駅、最近は高層ビルが多くなっており昔とは異なる景観を持ちますが、少し離れた場所になると木造住宅が集まる住宅地もあり、このような住宅には木材が欠かせない存在、木材市場の現況も決して低迷しているとは言い切れないのではないでしょうか。

 

木材市場の現況には、木材を排出する側とそれを流通させて利用する2つに分けることができますが、渋谷区においての木材市場は流通もしくは利用する側であり、都市部の中でも住宅地では木材の利用率が高くなります。住宅の寿命は50年や80年などいろいろなことがいわれていますが、新築住宅の大半が数十年の保証が付いているので長く住み続けることができると考える人も多いようです。ただ、この保証は放置していたのでは得ることができない、簡単にいえば家はメンテナンスをしっかりしなければ、どのように優れたものでも自然からの攻撃に耐えることができないものです。木材はそのままでは水を含み腐ってしまうため、ペンキを塗って耐水性を向上させる必要があります。ペンキは一度塗っても経年劣化で老朽化することになるので都度塗り替えといったことが必要です。古くなった住宅はメンテナンスをしても戻せない、リフォームでは費用が掛かるので建て直しが必要になることも少なくなりません。渋谷区の住宅地の中には古くからの住居も多くあり、リフォームでは修繕ができない住宅は新しい木材を使って家を建築するなど、木材を使う側としての需要が高い行政区です。

 

 
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