墨田区における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

墨田区は東京都の東部にある行政区で西側は隅田川、東側は荒川と中川が流れる環境を持ちます。隅田川は台東区との境を流れ、荒川は葛飾区との境を流れる河川、荒川や隅田川の河口付近は木材の集積場所として活用されていたなどの歴史があるようです。ところで、建物倒壊危険度とは何を意味するものかご存知でしょうか。これは震災が発生した際に建物が倒壊する可能性を示すもので、墨田区京島二丁目はワースト1位に入っている、ワーストランキング100地区の中で墨田区が対象となるのが22区が入っているなどといわれています。

 

建物倒壊危険度の中でも、墨田区がワースト1位や100地区中22地区が入っている理由の中には戦後に建築が行われた木造住宅が高いなどが挙げられるようです。危険度が高い関係からも墨田区における木材市場の現況としては新築の住宅の割合が高くなっている、木材市場も活性化が行われているのではないでしょうか。墨田区は下町情緒が残る場所でもあるわけですが、古い家が多いと同時に建物自体が密集している環境も特徴の一つです。建築基準法の中では接道義務などがありますが、古い時代に建築された建物は道路の中心から2メートルを見たない場所が多くある、再建築時にはセットバックが必要不可欠です。

 

セットバックは土地面積が狭くなるデメリットはありますが、建物が密集するリスクを最低限に抑えることができるメリットがありますし、住宅も再建築が進められることでワースト1位といわれているエリアから建物倒壊危険度が高い住居が減ることに繋がるのではないでしょうか。住宅を作るときにはいろいろな建築資材が使われることになりますが、木材は日本の住宅にはなくてはならない存在ですし、改築や建て直しなどが積極的に図られることで木材市場への活性化が起きる、令和2年の時点でも再建築が行われていない住宅が多くあるので、今後の木材市場は上向きになるのではないかと予測できるエリアです。

 

 
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