文京区における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

文京区には、日本全国の木材利用と木材市場の過去から現況までに関して調査を行う社団法人の本部があります。この文京区にある木材市場に関する社団法人では調査分析以外にも、木材利用に対する知識や技術の普及活動をして木材の利用を推進したり、生産者から実際に送られてきた商品を保管して買い手にセリで販売してます。この社団法人のホームページには、実際に調査した木材の市場での価格を、原木と製材品別で月単位で過去の集計データを誰でも見る事ができます。原木データでは、主要な林産地でのスギとヒノキとマツの取引価格が一覧で確認する事が可能です。また産地別で、木の生育具合や天候による木材の出来や、高騰や値崩れ情報や疫病の影響などの摘要も掲載されてます。製材品データでは、主要なスギやヒノキの各種用途別の製材の特等レベルの主要産地の取引価格を見る事ができます。摘要の項目では、原木の状態が良い産地や逆に悪かったりした品質情報や、特値のお買得情報や疫病での市場の影響に至るまで詳細に掲載されています。木材の普及活動では、嘗て盛んだった日本の林産業を復活させる為に、豊かな森林資源を復活させる啓蒙活動を行っています。林産業の歴史では、高度経済成長期に木材市場が最も活況した時期を過ぎて、外国から安価な外材が輸入される事で、価格の戦いに敗れた事が要因です。その結果林業従事者の減少と、高齢化によってどんどん衰退して行き森林管理や製材器機の設備投資が行われなくなり、林産業は衰退して行きました。2000年以降は、新興国を中心に木材需要が活発になり、さらに先進国では環境対策でバイオマス発電で木材チップの需要が増加しました。それに加えて今まで安価に輸出していた国で、資源保護のために違法伐採を取り締まるようになり、世界的な木材不足で価格が高騰しました。この社団法人では、そういった木材高騰による林業需要の拡大をチャンスとして文京区の本部から林業者に情報を発信してます。

 

 
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