港区における木材市場の現況(令和2年 2020)

港区は東京都の都心の中でも非常に文化的な面や経済的な面で栄えている地域であり、外資系企業の進出も多い地域となっています。そのため、住宅よりもオフィスや商業施設の占める割合が非常に多い地域となっており、近年では特に高層ビルなどが非常に多い地域でもあります。
港区は古くから日本の中心地として栄えており、江戸時代は非常に木材の流通拠点で重要な地域でもありました。そのため過去は木材市場の発展が非常に目覚ましい場所でもあり、特に住宅建築用の木材が非常に流通していた地域となっています。現在でも様々な場所に木造住宅が残っており、これらが維持されていることからその需要も非常に多い地域となっているのが特徴です。
港区における木材市場の現況は高層ビル建築の増加に伴い一時期は減少傾向となっていましたが、近年では個性的な住宅が増えていく中で内装材に利用される需要が非常に増えたことから好調な推移を見せています。様々な住宅の外観は鉄筋コンクリートやモルタルなどで非常に近代的なものとなっていますが、日本古来の木造住宅の味わいを好むと言う人も多いため、高層住宅であってもその内装に木材が使用されているといったケースは少なくありません。むしろ個性的な内装を行いたいと言う人の多くは木材を利用することが多く、加えて様々な加工を施した手の込んだものを利用するといった傾向も強くなっていることから、特に特殊な材質を好む傾向があるためこれらの需要が増えている特徴があります。
加えて港区は海外の大使館なども数多く存在している場所であり、これらの中には日本独特の文化を建物の中に取り入れている所が少なくありません。そのため実際には都心の中では比較的木材需要が大きい地域となっており、その消費量も非常に大きいのが特徴です。
近年日本では木材の需要が少なくなっている傾向にありますが。港区では様々な目的に利用されており、高度成長期の木造住宅ラッシュの時期と比較すると少なくなってはいるものの、その需要が大きな地域でもあります。

 

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