豊根村における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

豊根村は愛知県の北設楽郡に属する村で、北設楽郡には設楽町や東栄町などの町も含まれます。3つの町と村で構成されている群で、群全体の人口は約5,600人(2019年10月時点)です。設楽町は約3,000人、東栄町は約4,500人、そして豊根村は人口約1,000人の村です。茶臼山高原スキー場などがありウィンタースポーツのメッカにもなっている豊根村は、東側には北から南の方角にかけて天竜川が流れ、川から西側には山地が広がる環境を持ちます。村域の西側には南北に国道151号が通っており、南側に隣接する北設楽郡東栄町と北側に隣接する長野県下伊那郡阿南町とを結ぶ重要な道路です。

 

豊根村には愛県内の最高峰といわれている茶臼山(標高1,416m)や標高1,358mの萩太郎山が聳え立ち、萩太郎山には観光スポットにもなっている茶臼山高原があります。他にも、砦山・日本ヶ塚山・八嶽山などの山地が広がるエリアでもあり、村の産業の中心となるのが林業です。豊根村の面積の約93%は森林、人工林はその中で約78%を占めるといわれています。村の木にもなっている杉やヒノキなどの木が木材市場の中心でもあり、地域の木材を暮らしの中に循環させることは、地域の森林の適正な保全に繋がり地球環境の向上を目指すことができるとしています。また、輸入資源に頼らない地元の木材利用は次世代に引き継ぐ、持続可能な社会を実現するための工夫が行われているようです。

 

豊根村の木材市場の現況は、輸入木材に押されているものの村や群などが取り組む、「とよね木サイクルセンター」と呼ぶ団体組織により、「木の循環で環境に貢献・次世代へ」をキャッチフレーズにした取り組みが行われているなどからも、活性化が行われていることがわかります。杉の山地でもある豊根村は、地元で30~40年じっくり育った良質の木材を使った木工製品を作り出している、木材産地が特定されている国内材を活用して村のアピールにも余念がありません。

 

 
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