知立市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

知立市は、愛知県の中央部三河地方に属する都市です。
古代から知立神社の門前町として形成され、江戸時代には馬市で有名な池鯉鮒宿として反映しました。
現在の知立市は刈谷市・豊田市・安城市に隣接していて、市内では自動車産業を中心とした製造業が盛んです。
木材市場から材木を仕入れて販売する材木屋は市内に存在していますが、それほど大きくないのが現況です。
木材市場や林業とは関わりの薄い知立市ですが、市内では積極的な木材利用を推進しています。
平成22年5月に公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が施行されたことから、知立市としても公共建築物に木材を利用する方針を策定しています。
公共建築物に木材を利用すると、二酸化炭素の排出抑制による地球温暖化の防止、森林保全に循環型社会等に貢献可能です。
また木材で使われた公共建築物が増えれば、市民が木に触れあえる機会が増え魅力を実感したり、木ならではのぬくもりややすらぎのある快適な空間になります。
こうした目的から知立市では、木材市場で仕入れた木材を使って広く市民に使われる公共施設を中心に、積極的に木材を利用しています。
建物の構造材だけではなく内装にも木材を利用し、市が木に触れあえる機会を多く提供してきました。
行政が行ってきた施策の効果があったのかは不明ですが、知立市では国産材にこだわって住宅を建てられる不動産会社がいくつかあります。
国産材は外国材に比べると価格は高いものの、日本の風土に適しており品質も高いです。
一部には外国材と価格が大きく変わらない国産材もあり、数年前から評価が見直しされつつあります。
積極的に国産材を使用し住宅を建てる不動産会社や工務店、そして木ならではの良さを実感できる市民が増えていけば、行政の狙いどおり木材利用の促進を図ることができるでしょう。
さまざまな場面で木材の利用が進められれば、現況が悪い木材市場の状況も変わるかもしれません。

 

 
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