美浜町武豊町における木材市場の現況(令和2年 2020)

美浜町武豊町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

美浜町武豊町、これらの町は愛知県知多郡の町です。美浜町は知多半島の南部にある人口約22,700人(2019年10月時点)の町、武豊町は三河湾の臨海部に位置しており、重要港湾の衣浦港があり沿岸部は工業地帯が広がる環境を持つ人口約43,000人の町です。美浜町は武豊町と南側で隣接する、知多半島の南部エリアで美浜町武豊町両者の産業は農業や水産業が中心、町域内にある林野での林業も行われています。

 

美浜町と武豊町の木材市場の現況を知るためには、それぞれの森林面積を把握しておくことが大切です。美浜町の森林面積は約1,146ヘクタールですが、約355ヘクタールは保安林面積を含みます。一方、武豊町の森林面積は271ヘクタールで約30ヘクタールは保安林面積になります。保安林は海からの風を遮る目的などで植林されている林、一般的にはマツなどの木が植えられている場所が保安林です。森林面積から保安林面積を引いた部分が林業として活用可能な森林地帯になるため、美浜町としては約791ヘクタール、武豊町としては約241ヘクタール相当の面積になります。

 

美浜町は水産業が盛んに行われているエリアの一つですが、知多エリアの漁業はとらふぐ・いかなご・しらす・かたくちいわし・あなご・すずき・のりなどの水揚げが豊富にあり、愛知県内の中でも知多地域で多く水揚げされている、全国の中でも上位の生産量を誇るといいます。ただ、獲るだけでは自然体系そのものが崩れてしまう、やがて魚もいない海にならないとはいい切れませんので、稚魚などを放流して資源の維持および増大を図る取り組みや資源量を把握して獲り過ぎないようにするための資源管理も欠かせません。山は海への栄養を与えるために欠かせない存在、美浜町や武豊町の山林に降った雨は、川から海に流れると同時に海にたくさんの栄養を与える、自然の循環機能を持つ場所です。これは木材の生産量にも良い影響を与えるものといっても良いでしょう。

 

 
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