南知多町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

南知多町は愛知県知多郡に含まれる町、知多郡は阿久比町・東浦町・南知多町・美浜町・武豊町、5つの町で構成が行われている群です。南知多町の人口は約17,400人で町域面積は38.37平方キロメートルです。他の町の人口及び面積は、阿久比町が約28,300人で町域面積23.80平方キロメートル、東浦町が約49,000人で町域面積31.14平方キロメートル、美浜町が約2,700人で町域面積46.20平方キロメートル、武豊町が43,000人で町域面積26.38平方キロメートルです。これらのことからも、知多郡の中では最も人口が少ない、町域面積は美浜町に次ぎ広いなどの特徴を持つことがわかります。

 

南知多町は知多半島の南端に位置にしており、日間賀島や篠島などの離島が町域に含まれます。半島の南端に位置する師崎港から日間賀島や篠島への定期便が運行しており、島と本土との重要な交通網を持ちます。南知多町は漁業や農業以外にも林業が盛んな場所で、知多エリアにおいての主要木材市場を担っている場所といっても過言ではありません。町域内の森林面積は1,077ヘクタールで、知多エリアにある市町村の中では最も林野面積が広い場所です。ただし、保安林の割合は48ヘクタールで、愛知県知多郡に含まれる美浜町の355ヘクタールが最大といわれています。

 

南知多町の森林は、半島の中央部に縦長に形で存在しており、古くは燃料や肥料などとして人々の生活に欠かせないものとなっていたといいます。また、繰り返し利用するための工夫も行われており、古くから里山として大切にされ続けているなどの特徴も持ちます。その後の生活様式が変化することで森林としての利用が少なくなった、これに伴い従来森林を所有していた人も、林を売却するなど町域内の木材市場も低迷しているのではないか、このようなイメージを持つ人も多いといえましょう。加齢などにより森林を手放す人も少なくありませんが、南知多町の森林の現況は群や町を中心に保全活動が行われていること、そして町域ではキノコ類の栽培が盛んに行われているなどからも林を守ろうと考える人が多い地域です。

 

 
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