東浦町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

東浦町は、愛知県知多郡に含まれる人口約49,000人(2019年10月時点)の町で、知多半島の付け根に位置しており、尾張地方に含まれる町です。東浦町周辺には中規模の都市に囲まれているなどからも、当エリアは周辺都市のベッドタウンとしての役割を持ちます。町の西側は緩やかな丘陵地帯、東側は衣浦湾に面した田園地帯になっています。町域の東側は境川が流れており、この川に注ぐ五ヶ村川・岡田川・明徳寺川・豆搗川・須賀川などが山からの栄養を海に注ぐ大切な役割を担っているわけです。

 

東浦町には、2009年8月に設立された「自然環境学習の森」と呼ぶ活動団体組織があり、東浦町の里地および里山として再生すると同時に、保全および育成を行うことを目的としているのが特徴です。この活動団体組織は、竹の伐採を行い、伐採した竹を活用した竹炭づくりや水辺を守るために行う稲作、込み入った森林の間伐や生き物調査などを実施、里地や里山を再生・保全するための活動を行っています。自然環境学習の森保全・育成の会には、竹林部会・水辺部会・東浦竹灯篭の会・東浦里山フォレスター・自然観察や生き物調査会5つの活動団体があり、それぞれの活動団体が年間を通して保全活動を実施して東浦町の里山や里地の再生に取り組んでいます。

 

東浦町の木材市場の現況ですが、当エリアの森林面積は163ヘクタールで、その中で35ヘクタールは保安林です。林業が盛んに行われている場所ではありませんが、里山や里地を再生するなどの取り組みを積極的に行っており保全の中で伐採が行われた木材は町域内で活用するなどの木材市場の現況があるのではないでしょうか。輸入材は安く手に入るけれども、日本の気候には国産材が良いと考える人も少なくありません。これに伴い木材市場は活性化するのではないかと予測されることもありますが、森林の保全や管理はとても重要なもので市区町村が積極的にこれらの取り組みを行っているのが現況といえましょう。

 

 
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