阿久比町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

阿久比町は、愛知県知多郡にある町で、知多半島のほぼ中央部に位置する人口約28,300人(2019年10月時点)の町です。2005年頃までは約25,000人前後の人口規模を持つ町でしたが、2015年に約27,700人まで急激に増加、以降も僅かではありますが人口が増え続けているなどの特徴鵜を持ちます。町域中央には南北に名鉄河和線が通り、知多半島道路が南北に縦断する環境になっています。ちなみに、阿久比町は蛍の町とも呼ばれているのですが、これは1983年頃から町をあげて色々な取り組みを行っている中で、「自然および人間の共存、蛍を守ろう」をキャッチフレーズを合言葉に蛍が飛び交う住み良い環境づくりを目指す目的で行われたものです。

 

阿久比町は知多半島の中にあるものの、伊勢湾や三河湾に面していない環境を持ち、丘陵およびその間にある狭小な盆地の地形を持つ場所です。町域内には最高峰といわれている権現山がありますが、こちらの山は標高36mの低山、童話の「ごんぎつね」の舞台といわれている山があります。また、町の中心には南北に、北側の東浦町から南側の半田市に向かって流れる阿久比川と呼ぶ河川が流れており、この川を沿うように名鉄河和線や県道55号が通っています。このような環境を持つ阿久比町は約159ヘクタールの森林面積を有ししており、その中で約48ヘクタールは保安林です。林業が盛んに行われているような森林はありませんが、当エリアの木材市場の現況の中には紙やパルプ、木製品を製造する会社や建築部材などの流通が多く行われているようです。ただし、この木材市場は国内だけでなく輸入材も含まれているため、日本の木材の現況といった場合にはそれほど需要が大きいものではありません。なお、当エリアは年々人口の増加が行われていると同時に、新築の一戸建ての需要も拡大しているなどの特徴もあり、輸入材だけなく国産の木材を活用した住宅もあるなどの現況を持ちます。

 

 
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