常滑市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

愛知県西部に位置する常滑市は知多半島の西側中央部に位置しており、西側は伊勢湾に面した環境を持ちます。ちなみに、伊勢湾の海上埋め立て地には中部国際空港がありますが、こちらの空港は常滑市の中にあります。常滑市の人口は約58,000人(2019年10月時点)で、2000年頃に5万人の人口まで減少したものの、以降は年々人口の増加が行われている、中部国際空港が開港前と比べると若干の増加などの特徴を持ちます。ただし、知多半島の中にある市では最も人口が少ないといわれています。

 

常滑市の総面積は5,589ヘクタール、愛知県内の中でも割合は1.1%です。林野面積は451ヘクタールで愛知県内での割合は0.2%です。市内の中での林業経営数は家族経営の1つのみ、林家数としては22世帯などのデータがあります。林野面積451ヘクタールの中で民有林は100%、公有林は38ヘクタール、私有林は413ヘクタールなどからも個人や会社などが経営を行っている林の割合が多いことがわかります。森林計画の中での森林面積は、国有林が0で民有林が100%を占めているなどからも、常滑市の木材市場の中心になっているのが民有林であること、現況としては個人もしくは会社が経営をお行っている林野から伐採が行われる木材が中心になっていることがわかるのではないでしょうか。

 

常滑市内には木材加工を専門にしている会社が数多くあるのが特徴で、市内で伐採が行われた木材は家具などの制作に使われることが多い、建築用の木材として活用が行われることが多いようです。木材市場自体の規模が小さいため、国内への流通を行うものよりも常滑市内で活用が行われることが多いなどの現況を持ちます。建築や新築・リフォーム・増改築・木工事・型枠工事・木材加工および販売をトータル的に行っている会社も少なくなりませんが、このような会社では地元原産の木材を活用するなど需要としてはそれ程小さなものではないのです。

 

 
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